特許庁へ行ってきました。
今回はその時の話をしようと思います。
特許庁へ行った訳
「ト、トッキョチョウ?何しに行ったの?」と思われる方が大半だと思います。
今回、特許庁に行ったのは「商標登録」のためです。
現在、仕事用のHPを作成しているのですが、そのタイトルを他で使われたくなかったので、特許庁へ商標登録に行きました。
実際には似通ったタイトルがいくつか存在していても問題ないようなのですが、話のネタも兼ねてチャレンジしてみました。
参考にした記事
この手のものには慣れていないので何かと大変でした。
かたっぱしから検索し、色々読み込みました。
今回の商標登録で参考にしたのは以下の記事です。
「初めてだったらここを読む 〜 商標出願のいろは 〜 」(特許庁のHP)
「商標登録を検索してみましょう 」(特許庁のHP)
「自分でできる!商標登録 」
* 不安な方は専門家に一任するという手もあります。割高(自分で申し込みをする価格と比べて2倍〜3倍くらい)になりますが、(アフターフォローも含め)確実です。
商標登録の手順
手順を説明します。
1. 登録しようと思っている商標が既に登録されていないかチェックする
例えば、自分が「アイスボンボン」という名前を登録すると仮定します。
同じ名前が世の中にないかどうかを検索する必要があります。
検索サイトがあります。
URL:「特許情報プラットフォーム 簡易検索 」(説明は「特許庁 商標を検索してみましょう 」参照)
このサイトに「アイスボンボン」と打ち込むと、
このような検索結果が出てきます。
「アイスボンボン」では商標登録されていないようです。
ちなみに、「ボンボン」で調べると261件出てきました。
(極端に)類似している場合は登録されないことがあるそうです。
「商標の類似性と3つの観点について専門家がわかりやすく解説 」
「商標の類似とは何なのか?商標が類似だとどういう問題があるのか 」
「出願しても登録にならない商標 」(特許庁のHP)
「商標登録.com 」
「商標の類否判断について 」
などを参照してください。
2. 何類で届け出るか調べる
書類には区分を書く欄があります。
特許庁の2階で相談もできるのですが、事前に調べておいた方が良いでしょう。
「商標登録」「区分」で検索すると色々出てきます。
参考にしたのは以下のサイトです。
「区分/指定商品・指定役務 2020年度版 ー 商標登録.com(TM)」
今回はネットで閲覧できる情報サイトとして登録したかったので、
としました。
今回登録した【41類】だとピンク色の「電子出版物の提供」以外にブルーの文字も該当するような気がしたのですが、初めての登録だったので欲張りませんでした。
当せん金付証票の発売,技芸・スポーツ又は知識の教授,献体に関する情報の提供,献体の手配,セミナーの企画・運営又は開催,動物の調教,植物の供覧,動物の供覧,電子出版物の提供,図書及び記録の供覧,図書の貸与,美術品の展示,庭園の供覧,洞窟の供覧,書籍の制作,映画・演芸・演劇又は音楽の演奏の興行の企画又は運営,インターネットを利用して行う映像の提供,映画の上映・制作又は配給,インターネットを利用して行う音楽の提供,演芸の上演,演劇の演出又は上演,音楽の演奏,放送番組の制作,教育・文化・娯楽・スポーツ用ビデオの制作(映画・放送番組・広告用のものを除く。),放送番組の制作における演出,映像機器・音声機器等の機器であって放送番組の制作のために使用されるものの操作,スポーツの興行の企画・運営又は開催,興行の企画・運営又は開催(映画・演芸・演劇・音楽の演奏の興行及びスポーツ・競馬・競輪・競艇・小型自動車競走の興行に関するものを除く。),競馬の企画・運営又は開催,競輪の企画・運営又は開催,競艇の企画・運営又は開催,小型自動車競走の企画・運営又は開催,音響用又は映像用のスタジオの提供,運動施設の提供,娯楽施設の提供,映画・演芸・演劇・音楽又は教育研修のための施設の提供,興行場の座席の手配,映画機械器具の貸与,映写フィルムの貸与,楽器の貸与,運動用具の貸与,テレビジョン受信機の貸与,ラジオ受信機の貸与,レコード又は録音済み磁気テープの貸与,録画済み磁気テープの貸与,ネガフィルムの貸与,ポジフィルムの貸与,おもちゃの貸与,遊園地用機械器具の貸与,遊戯用器具の貸与,書画の貸与,写真の撮影,通訳,翻訳,カメラの貸与,光学機械器具の貸与
特許庁2階の相談コーナーの担当者の方曰く「後で追加はできません」とのこと。
追加したいときは再度ゼロからやり直す必要があるそうです。
注意点が1つ。
同じ類の内容はいくつ書いても良いのですが、類が異なると費用がとてもかさみます(後で紹介)
3. 書類に必要事項を書き込む
書類をHPからダウンロードします → サイトはこちら [願書等様式(通常出願)]
必要事項を書き込みます。
特許庁の2階で相談した時に言われたのですが、関係ないところは消した方が良いそうです。
具体的には(下の画像の)赤線で消した部分はいらないと言われました(* 個人の場合)
こんな感じの書類を提出しました(イメージ)
【書類名】そのまま
【整理番号】自分の好きな番号を書く。お金を払う時に転記する欄があるので忘れないようにする。
【提出日】郵便局に持って行く日 or 特許庁へ持って行く日
【あて先】そのまま
【商標登録を受けようとする商標】登録する文字や画像を貼る(* 文字は「標準体?」というのがあるそうです。要確認)
【第 類】該当する類を書き込む
【指定商品(指定役務)】その類の中の該当するものを書く
【住所又は居所】都道府県から書く
【氏名又は名称】名前を書く
4. 相談することができます
特許庁はとても親切でした。
事前に電話で相談することもできますし(03-3581-1101)、2階の相談コーナーで質問することもできます。
電話で聞く場合は、代表に繋がるので何を聞きたいか説明してください(例:何類に該当するか相談したいのですが・・・)
5. 特許庁への行き方
近所の郵便局で「特許印紙」を購入することができなかったので、特許庁へ行きました。
特許庁の「HP」に地図がありました。
住所:〒100-8915
東京都千代田区霞が関3丁目4番3号
TEL 03-3581-1101(代表)
9時00分から17時30分
注意点があります!
最寄りの 銀座線 虎ノ門駅 は2020年現在、盛大に工事中です。
駅の構内が分かりづらいので、駅員に「特許庁に行きたいのですが、最寄りの出口はどこですか?」と聞いた方が良いでしょう。
特許庁への最寄りの出口が「5番出口」なのですが、虎ノ門駅には「5番出口」と「5B出口」があります。迷うこと請け合いです。
6. 特許庁の入り口にて
そのままスルッと入ることはできません。
受付票を記入し、手荷物検査をうけ、身分証明書を提示する必要があります。
* 免許証などの身分証明書が必要です。所持してないと館内に入れないのでご注意ください。
7. 特許庁の中にて
少し不安だったので、2階の相談コーナーで書類のチェックをしてもらいました。
「何類が妥当なのか?」「この書き方で良いのか?」などを相談しました。
慣れない書類ですので、近くの方は見てもらうことをお勧めします。
1階で特許印紙を購入しました(書類を提出する場所の手前にあります)
3,400円+(8,600円×区分数)の印紙を購入します。
今回は1区分だったので、合計 12,000円 でした。
* 区分を増やすとそれに比例してお金がかかります。
書面で提出する場合は、電子化手数料(1,200円+(700円×枚数))もかかります。
今回はA4一枚だったので、1,900円 支払いました。
地下のセブンイレブンでコピーをとると、「DE料金支払い済み」などの確認印を押してもらえます。
8. この先の流れ
この先の流れは
・ 約3週間後、出願番号が葉書で届く(8/25 特許庁 → 9/10 葉書届く)
・ 約3週間後、住所・氏名・印鑑が特許庁に登録され、5で始まる9桁の識別番号が郵送される(9/11 葉書届く)
(* それ以降は書類に「識別番号」を記載する必要あり)
・ 出願から3〜4週間後に出願の内容を広報に掲載し公開する。
・ 審査は平均8〜9カ月かかる。審査の結果は必ず書面(郵送)で行われる。(2/4 書留着→住所の書き間違いで再送になってしまった。実際には1月20日前後に届いていたと思われる)
・ 登録できない理由見つかった時は拒絶理由が通知される。
・ 商標登録料納付書(HPからダウンロード)を提出。登録料を納付。(登録料:28,000円×区分数)(2/5 登録料を納付)
・ 登録料を納付すると、商標権の設定登録がなされ、商標登録証が公布される。
・ 商標権の更新申請は存続期間満了日の6か月前から存続期間満了の日まで
まとめ
今回は特許庁で商標登録をした時の話を紹介しました。
初めてのことばかりで、終始ドキドキしながら館内を回ったのですが、どの部署の人もとても親切でした。
特に入り口の守衛の方には道案内までしていただき、感謝しきりです。
結果が出るのは1年後らしいので、続きの話はまた来年!
商標登録が通るといいなぁ〜。
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