東京が一つになる日
東京マラソンレポートの「後編」になります。
ここでは「スタート」から「荷物受け取り」までを記事にしました。
東京マラソンのキャッチフレーズ「東京が一つになる日」を体感してきました。
例によって、かなり長い記事になりました。さら〜っとお読みください。
「東京マラソン2018」の記事は全部で5部構成です。
● #153 東京マラソン2018 抽選結果
● #194 東京マラソンEXPO2018へ行って来ました
● #195 東京マラソン2018 前日
● #196 東京マラソン2018 走りました(前編)
● #197 東京マラソン2018 走りました(後編) ← このブログ
今回の記事の写真は「COOLPIX A100」で撮影しました。
立ち上がりが遅く、撮り逃した写真が多かったのですが、値段(9,000円前後)を考えれば、結構使えると思います。
いよいよスタート
午前9時10分、12回目の東京マラソンがスタートしました。
パ〜ンという大きな音が聞こえ、会場がざわざわしてきました。
僕がいたのはHブロックだったので、ピクリとも動きませんでした(笑)
Hブロックのスタート時のタイムロスは13分でした。
動き出したらあっという間でした。
道路がかなり広かったので、スムースに進んだのだと思います。
東京マラソン2018を走る
ここからは10kmごとにコースを振り返りたいと思います。
0-10km
0-5km:都庁→新宿大(おお)ガード→歌舞伎町→防衛省→市ヶ谷駅
5-10km:神楽坂→飯田橋駅→神保町→神田駅→日本橋
[コースの特徴] 0-5km:5km 大きく(40m近く)下る、5-10km:フラット
東京マラソン2018が始まりました。
道路の幅がかなり広かったので、人数の割にタイムロスが少なかったです。
上の高低図によると、最初の5kmで40m近く下ります。
気をつけていたのですが、やはりスピードが出てしまいました(汗)
6:30/km で走るはずが 5:45/kmくらいまで上がってしました。
ボランティアの人が言っていた通り、5kmまでのトイレは皆、混んでいました。
トイレに行きたかったのですが、タイムロスが怖かったので、もう少し我慢することにしました。
整列前に、給水所であんなにポカリスエット飲むんじゃなかった(汗)
悩んだ挙句、「5.8km地点 飯田橋駅A1横公衆トイレ」へ行きました。
7~8人待っていましたが、男子用なので、5分ほどで戻れました。
タイムロスを最小限に抑えることができました。
この辺りに、「残り33kmファイト〜!」と応援(?)してくれる人がいました。
皆、失笑していました。
10km地点で、1時間24分(トイレ5分・ロスタイム13分含む)でした。
上出来です。
これ以上飛ばすと、後半が大変なことになるので、気をつけました。
この区間の記録:[感想] 自分的にはほぼ完璧(トイレ以外)
[メモ]
● 2km … ポーチのベルト調節でロス30秒
● 6km … 給水でロス30秒
● 8km … トイレでロス5~6分
10-20km
10-15km:日本橋兜町→茅場町→水天宮→明治座→東日本橋駅→浅草橋駅→蔵前→駒形→雷門
15-20km:江戸東京博物館→両国駅→森下駅→清澄白河駅→清澄庭園→深川→門前仲町
[コースの特徴] 10-15km:フラット(15kmあたりに雷門あり)、15-20km:上り下りが多い
この辺りでトップの選手とすれ違いました。早いですね。
写真を撮ったのですが、残像しか写りませんでした。
トップ選手って、このペースで2時間走るんですよね。
驚きです。
この辺りから、「ファミチキ兄さん」と一緒でした。
それにしても「ファミチキ兄さん」すごい人気でした。
「ファミチキ頑張れ〜〜!」という声援がずっと飛び交っていました。
次、東京マラソンに出るときはこのコスプレをしようと心に決めました(笑)
1箇所だけ、3方向からきたランナーが重なる場所があります。
壮観です!
雷門の前です。
思わず立ち止まって写真を撮ってしまいました。
道幅は2車線程度でかなり狭いです。
この後が東京マラソンの最大の難所です。
16-25kmは川を何本も越えるので、上り下りが多い箇所になり、足にきます。
想定してトレーニングをしたつもりですが、かなり足が疲れました。
36,000人ってすごいです。
最初から最後まで、風景はこんな感じでした。
これくらい多いと逆に焦らなくて良いです。落ち着いて走れました。
この区間の記録:[感想] 自分的にはほぼ完璧。現時点の走力ではこれ以上飛ばすと後が持たない
[メモ]
● 14km … 給水でロス30秒
● 17km … 給水でロス40秒
* アミノバリュー(顆粒)が飲みづらかった、少し切り込みを入れておくべきった。
20-30km
20-25km:富岡八幡宮→門前仲町→深川→清澄庭園→清澄白河駅→森下駅→両国駅→江戸東京博物館
25-30km:蔵前→浅草橋→東日本橋駅→明治座→水天宮→茅場町→ 兜町→日本橋→京橋→銀座
[コースの特徴] 20-25km:上り下りが多い(15km-20kmと同じコース)、25-30km:フラット(銀座を通るウキウキコース)
富岡八幡宮あたりを折り返すことになります。
小さい上りが多いので、結構足にきます。
24kmから29kmまでは両国、茅場町、日本橋と先ほど通った道を戻ります。
29.3km 警察博物館 脇の仮設トイレに寄りました。
結構回転が早く、5~6分程度で用を足せました。
トイレ休憩(5~6分)で足がだいぶ回復しました。
実は、このトイレは戦略的休憩でした。
30kmあたりで足が限界を迎えることがわかっていたので、最初からこの辺りで休むと決めていました。
おかげでこの先5km快適に走れました。
馴染みのある銀座を通ります。
応援する人が多く、かなりテンションが上がりました!
よせばいいのに、少し飛ばしてしまいました(汗)
この時点で少し足を貯めておけば、35kmで以降であんなに苦労しなかっただろうに。
普段買い物をしている銀座ですが、走るとあっという間(体感では1~2分程度)でした。
もっと銀座を体感したかったです。
銀座を新橋方面(six とかユニクロの前を通る)まで行って、Uターンするコースを希望します。
楽しかったぁ、銀座。
この区間の記録:[感想] 平均6:30/kmと理想の走りです。トレーニングは嘘をつかない
[メモ]
● 22km … 給水でロス50秒(ここでもアミノバイタルを飲むのに手こずった)
● 27km … 給水でロス30秒
* Apple Watch のズレが500m以上になる
30-42km
30-35km:数寄屋橋交差点→有楽町→日比谷交差点→日比谷公園→新橋→東京タワー→増上寺→芝公園→田町駅→三田→高輪
35-42km:泉岳寺→三田→田町駅 →芝公園→増上寺→御成門駅→日比谷公園→日比谷交差点→丸の内中通り→丸ビル前まで進み左折→ゴール
* 高輪歩道橋のところでUターン
[コースの特徴] 30-41km:フラット:41-42.195km:中通りの石畳は足にくる
残り12kmです。
少し寂しい気もします。
品川の方へ5kmほど行きます。
一度かいた汗が、この辺りで引いてくるので、かなり寒かったです。
ウインドブレーカーを着ていて正解でした。
なんと!!
この辺りでデジカメのバッテリーが切れました(汗)
これから感動のゴールなのにどうしましょ?!
34kmあたりにサロンパスのブース(=小屋)がありました。
僕は入らなかったのですが、大半のランナーが小さいスプレーをもらっていました。
40km地点で「残り2kmファイト」と大声で応援してくれる人がいたので、勇気づけられました。
その後1kmくらい点々と「残り2kmファイト」と言う人がいたのはご愛嬌です。
この区間の記録:[感想] 35km以降は「足はどうなってもいいから、歩かない!!」だけを心がけていました。
[メモ]
● 31km … トイレ休憩でロスで6分(トイレは29.3km地点。GPSのズレが大きくなる)
● 38km … 給水でロスで30秒
そしてゴールへ
一旦、カメラの電池が切れてしまい焦りましたが、なんとかゴールシーンだけは撮れました。
足の痛みをこらえ、最後の丸の内中通り1kmだけは笑顔で走りました(笑)
問題はゴール後の長い導線です。
今回、「手荷物預かりなし」を選択したので、割と早めに解散できました。
それでも200mくらいは歩きました。
「荷物預かりなし」だと何がもらえるのか?
まず、クリスタルガイザーを手渡しでもらいます。
気温が低いので、キンキンに冷えています(笑)
そのあとに袋に入ったポカリ、ランチパック、カロリーメイトを受け取ります。
確かバナナも配っていた気がしますが、重たかったのでもらいませんでした。
ここまでは全員がもらえます。
「荷物あづかりなし」のランナーは100mほど歩いて、左側の専用レーンに誘導されます。
そこで、タオル、アルミシート、フリース、ポンチョ、メダルなどをもらいます。
荷物受け取りまでどれくらい歩くのか?
「手荷物預かりあり」のランナーはどれくらい歩くのか?
Google Map で計測してみました。
なんと、ゴール後1.5kmも歩くことになります。
疲れ切った体で、寒空の中20分以上、保温のアルミシートだけで歩くのはかなり大変です。
雨だったら風邪をひいてしまうかもしれません。
ちなみに僕はレース後、足をずりながら歩いたので100m進むのに、5分かかりました(汗)
今回の記録
今回は、0-30kmまで 6:30/km で走り、トイレ休憩を2回程度挟み、30-42km を7分前後で走る予定でした。目標タイムは4:40-5:00でした。
どうなったでしょうか?!
記録証が手元に届くのは3月下旬なので、ランナーズアップデートの記録を転載しておきます。
4:56:57秒(ネットタイム)でした。
35-39kmくらいに2~3度、両太ももが同時につりそうになり、ストレッチをした以外は完璧でした。
なんとか歩かずにゴールできました。
以前走った「はなももマラソン」は4:57:31と似たような記録でしたが、このときは25kmで足が悲鳴をあげ、30kmから半泣きで足をズリながらゴールしたので、それと比べると随分成長しました。
満足の結果です。
次回は6:00/km で走れるようにトレーニングをしたいです。
東京マラソンのHP を見たら、新しい項目が追加されていました。
総合順位が検索できるようになりました。
僕は、20125位でした。
真ん中より少し後ろですね。
ちなみに、「応援navi 」アプリでは以下のように出ていました。
「応援navi 」では走っている位置を追うこともできるそうです。
時刻と位置がスマホ上に表示されます。
なんて賢いアプリなんでしょう!
というわけで、GIFアニメ作ってみました。
* 赤で塗りつぶされたところには名前が表示されます。
今回の反省点
東京マラソン2018は、(ほとんど)歩かず、(ラスト数キロ以外は)イーブンペースで走ることができました。
それでも、所々思うところがあったので、反省点としてまとめておきたいと思います。
● 走る前に水分を摂り過ぎた
→ 給水は2~3kmおきにあるので、整列前に水分を取る必要はなかった。次回参加するときは、もし飲むとしても、口を湿らす程度にする。
● 待っている間、腕が寒かった
→ ホッカイロをお腹に2個、背中に2個貼ったので、体幹部は寒くなかったが、腕の防寒をしなかったので、かなり寒かった。
→ フリースなどを(腕だけでも)ウィンドブレーカーの上から着るべきだった。
● トイレの位置は事前に確認すべきだった
→ ランナー・観客が多過ぎて、何キロ地点を走っているか分からなくなることが多かった。トイレの位置を記した紙を参照しながら走ったが、全く役に立たなかった。事前にコースを下見して、常設のトイレの位置だけでも暗記しておくべきだった。
● アミノバリュー(顆粒)に軽く切り込みを入れるべきだった
→ 10kmに一度、アミノ酸を補給したのだが、思いの外綺麗に切れず苦労した。切るだけで20秒くらいタイムロスした。次回からは1~2mm程度の切り込みを入れようと思う。
● 銀座ではしゃいでしまった
→ 人の多い、行き慣れた銀座でテンションが上がってしまった。30-35kmでスピードを30秒/km下げるべきだった。
● 筋トレをもっとしてもよかった
→ 今回、あまり筋トレをしなかったので、したらどうなるかとの比較をしたい。
● Apple Watch の電源はギリギリまで切っておくべきだった
→ Apple Watch の電源が36kmくらいで切れた。記録はされていたが、リアルタイムでペースなどを確認することができなかった、次回はスタート直前まで電源を切っておく。
● 塩飴はもっと多くてもよかった
→ 今回、塩飴を5~6個しか持って行かなかった。前半で舐め切ってしまったので、10個くらいあってもよかった。
● クリームを塗り忘れたので、股ずれがすごかった
→ 久しぶりのマラソン大会で、皮膚を保護するプロテクトクリームを塗り忘れた。股ずれで当日は湯船に浸かれなかった(汗)
完走後の足の様子
メモがわりに記録しておこうと思います。
● 走り終わった直後…歩くのも階段を降りるのも大変。ボランティアの人に「手を貸しましょうか?」と言われてしまった(汗)
● 帰宅後…4時間ほど爆睡したら、足が少し楽になった。プロテインのおかげか?
● 翌日…歩くことはできるが、階段を上り下りするとのけぞるくらい痛い
● 2日後…痛みは前日の半分程度
● 3日後…歩き、階段共に痛みはほとんどない。走ると鈍い痛みが走る
● 4日後…走ると足の筋が痛い
● 5日後…走ると軽く痛みを感じる
● 6日後…土曜日の夜に軽く走った(9km/61分)。右足にハリを感じた。レースの疲労がまだ残っていた。
● 21日後…ゆっくり13km走れるようになる(7分/km)
● 24日後…普段のスピードで13km走れるようになる(6分/km)。完全復活。フルマラソンはダメージが残るなぁ。
「東京マラソン2018」はボランティアの人の優しさに触れ、沿道の応援に勇気付けられ、同じ志を持ったランナーと共に42.195kmを戦った記念すべき日になりました。またいつか走れることを願って
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